初期費用0円・月額制でホームページを持てる、という案内を見て、サブスク型(月額制)のホームページ制作が気になっている方は多いと思います。最初の出費を抑えられるのは、開業して間もない時期にはありがたい仕組みです。
一方で、申し込む前に、デメリットはないのかを調べたくなるのも、自然なことです。
ただ、「ホームページ サブスク デメリット」で検索すると、上位に出てくる記事には、共通点があります。ほとんどが、月額制のサービスを提供している会社のものです(2026年10月時点)。サービスを提供する側の説明が中心なので、かえって決めにくくなっている方もいるかもしれません。
サブスク型のデメリットとして挙げられるのは、主に次の5つです。
- 解約したあと、ホームページを使えなくなることがある
- 長く使うと、総額が制作型を上回ることがある
- 作れるページ数や機能が、プランで限られることがある
- 更新を頼まない月も、料金がかかる
- 最低契約期間が決められていることがある
ただし、どれもサブスク型ならどこでも同じ、というものではありません。デメリットの中身は、サービスごとの条件で決まります。
この記事では、5つのデメリットの中身と、申し込む前に確かめる5つの項目をまとめました。比べるための記入表と、問い合わせで聞くときの例文も載せています。
なお、Riple with もサブスク型のプランを提供しています。この記事もサービスを提供する側が書いているため、後半では Riple with の条件も同じ5つの項目で示し、制作型より総額が高くなる点もそのまま載せます。
※料金や条件は、2026年10月11日時点のものです。
サブスク型のホームページとは
サブスク型は、制作費を最初にまとめて払わず、月額を払い続ける形のホームページ制作です。月額制、定額制と呼ばれることもあります。
これに対して、制作費を払ってホームページを納品してもらう形を、この記事では制作型と呼びます(買い切り型と呼ばれることもあります)。
比較項目 | 制作型 | サブスク型 |
|---|---|---|
支払い方 | 制作費を、契約から納品までの間に払う | 月額を、契約している間払い続ける |
公開後にかかり続けるもの | サーバーとドメインの費用。点検や更新を頼む場合は、保守の費用 | 月額(何が含まれるかは、サービスごとに違う) |
やめたあとのホームページ | 保守をやめても、納品されたものを使い続けられる(サーバーとドメインの契約は自分で続ける) | サービスごとに違う |
制作型でも、公開したあとは維持費がかかり続けます。サーバーと独自ドメインの費用、そして点検や更新を頼む場合の保守費用です。
- サーバー:ホームページのデータを置く場所
- 独自ドメイン:「◯◯.jp」のような、ホームページの住所にあたる部分
Riple with の制作型の場合、保守標準パッケージは月額10,000円(税込11,000円)です。サーバーやドメインの実費は、これとは別にかかります。
2つの違いは、制作費を最初に払うか、月額の中に含めて払っていくかです。サブスク型は毎月お金がかかり、制作型はかからない、という分け方ではありません。
サブスク型のデメリットとして挙げられる5つ
ここからは、5つのデメリットを順に見ていきます。どれも、サービスによって中身が違う点に気をつけて読んでみてください。
この記事では、熊本の事業者が申し込める月額制のサービスのうち、3つのサービスの公開ページを見比べました(2026年10月11日時点)。3つには、Riple with も含まれます。文中の「3つのサービス」は、この3つを指します。
1. 解約したあと、ホームページを使えなくなることがある
解約したあとにホームページがどうなるかは、サービスごとに決まっています。解約と同時に公開が止まり、データも受け取れない契約であれば、次のホームページは一から作り直すことになります。
一方で、解約のあとにデータを受け取れるサービスや、決まった期間を続けるとホームページごと引き渡されるサービスもあります。3つのサービスの公開ページにも、そうした条件が書かれていました。何が手元に残るかは、後半の確認項目「3. やめたときに、何が手元に残るか」で、4つに分けて確かめます。
2. 長く使うと、総額が制作型を上回ることがある
月額は、契約している間ずっとかかります。月額が変わらない場合、月額 × 利用する月数で、月額料金の総額を計算できます。
- 月額1万円なら、3年(36ヶ月)で36万円
- 月額3万円なら、3年(36ヶ月)で108万円
この総額が、制作型の制作費と公開後の費用を足した額より高くなることがあります。比べるときは、制作型の側にも、同じ期間の保守やサーバー・ドメインの費用を足しておきます。
月額に何が含まれているか(サーバー・ドメイン・点検・更新・相談の時間など)もあわせて見ると、金額だけで比べずにすみます。
3. 作れるページ数や機能が、プランで限られることがある
月額のプランごとに、作れるページ数や使える機能の範囲が決まっています。3つのサービスの公開ページには、1ページのプランから、5ページまで、10ページまで、20ページまでのプランがありました。ページ数を個別に決めるプランもありました。
上限を超える分をどう扱うかも、サービスごとに違います。今のページ数だけでなく、あとから足したくなりそうなページ(お知らせ・採用情報など)も思い浮かべておくと、プランを選びやすくなります。
4. 更新を頼まない月も、料金がかかる
月額は固定なので、何も頼まなかった月にも同じ額がかかります。月額には、サーバーやドメイン、点検のように、更新を頼まない月にもかかるものが含まれていることがあります。
反対に、更新や相談をよく頼むなら、月額の中で頼める範囲が広いほど、1回あたりの負担は軽くなります。頼んだ分だけ払う形がよければ、制作型で作って、修正をその都度頼む方法もあります。
5. 最低契約期間が決められていることがある
最低契約期間は、少なくともその期間は契約を続ける、という約束です。3つのサービスの公開ページでは、なし・12ヶ月・24ヶ月の3通りでした。
期間の途中でやめるときの扱いも違います。6ヶ月未満の解約にだけ、決まった額がかかるサービスがありました。
条件を、契約の前に書面で案内するサービスもあります。Riple with は、未払いの制作費を精算する形です。
申し込む前に確かめる5つ
5つのデメリットは、サービスごとの条件を見れば、自分にとってどのくらい負担になるかが分かります。気になるサービスが見つかったら、次の5つを同じ順で確かめてみてください。
- 月額は税込か税抜か。3年続けたときの総額はいくらか
- 最低契約期間は何ヶ月か。途中でやめるときの精算と、解約の申し出方
- やめたときに、何が手元に残るか
- 毎月、どこまで直してもらえるか
- 公開したあと、改善の提案があるか
5つのデメリットと、確かめる項目の関係は次のとおりです。
デメリットとして挙げられること | 確かめる項目 |
|---|---|
長く使うと、総額が制作型を上回ることがある | 1. 月額と3年の総額 |
最低契約期間が決められていることがある | 2. 最低契約期間・途中の解約 |
解約したあと、ホームページを使えなくなることがある | 3. 解約後に残るもの |
作れるページ数や機能が、プランで限られることがある | 1. 追加料金 / 4. 更新・ページ追加の範囲 |
更新を頼まない月も、料金がかかる | 4. 毎月の更新範囲 / 5. 公開後の改善提案 |
確かめる項目の5番目(公開後の改善の提案)は、月額で何をしてもらえるかを知るためのものです。頼まない月にも払う月額が、自分にとって高いか安いかは、「4. 毎月の更新範囲」と「5. 公開後の改善提案」の答えを見ると判断しやすくなります。
1. 月額は税込か税抜か、3年の総額はいくらか
月額の表示は、税込のサービスと、税別(税抜)のサービスがあります。月額2万円なら、税込か税別かで1年に2万4,000円の差が出ます。
比べるときは、税込にそろえて、3年(36ヶ月)分の総額を出します。
最初の1年だけ価格が下がるサービスもあるので、2年目以降の月額もあわせて確かめておきます。月額に含まれないもの(範囲を超えた修正・ページの追加など)の料金も、聞いておきます。ここまで分かると、3年で払う額のおおよその上限が見えてきます。
2. 最低契約期間と、途中でやめるときの精算
最低契約期間が何ヶ月かと、期間の途中でやめるときにいくらかかるかを確かめます。金額の決まり方(決まった額か、残りの月数で計算するのか)まで聞いておくと、申し込む前に上限が分かります。
解約の申し出方も、次の2点を確かめます。
- 期限:いつまでに申し出る必要があるか
- 方法:メール・書面など、どの方法で申し出るか
途中でやめるときの条件が、公開ページに書かれていないサービスもあります。申し込む前に、書面やメールで受け取っておくと、あとで見返せます。
3. やめたときに、何が手元に残るか
データを受け取れると書かれていても、中身は1つではありません。次の4つに分けて確かめます。
- データ:文章や写真、デザインのデータを受け取れるか
- 管理権限:管理画面に入るための権限を受け取れるか
- 独自ドメイン:名義が自分か、移す手続きに費用がかかるか
- 著作権:著作権が移るか。データを受け取ることとは別に確かめる
独自ドメインを自分の名義で持っていれば、ほかのサービスへ移っても、名刺やチラシに載せた URL やメールアドレスを使い続けやすくなります。反対に、名義がサービス側にあると、移す手続きが必要になったり、同じ URL を使えなくなったりすることがあります。
文章や画像を持ち出せるか、独自ドメインは誰の名義か。今のホームページについての確かめ方は、以前の記事にも書いています。記事は「ホームページは、いつまで今のまま使える? 自分では決められない期限と、サーバー障害の確かめ方」です。
4. 毎月、どこまで直してもらえるか
毎月の更新は、回数や時間で範囲が決まっています。3つのサービスの公開ページには、月1回・30分以内のサービスと、月3件または月5件(プランによる)のサービスがありました。
範囲を超えた分がどうなるか(別料金か、翌月に回るか)も確かめます。あわせて、作れるページ数の上限と、上限を超えてページを足すときの扱いも聞いておくと、デメリットの3つ目(作れるページ数や機能)の確認にもなります。
5. 公開したあと、改善の提案があるか
公開したあとに、数字を見て直していく仕組みがあるかどうかも、サービスごとに違います。3つのサービスの公開ページには、公開から3ヶ月後に改善を提案するサービスと、毎月レポートと改善の提案を出すサービスがありました。
どれが合うかは、公開したあとに自分でどこまで見られるかで変わります。アクセスの数字を自分で見て判断できるなら、提案は少なくても困らないかもしれません。
5つの答えが公開ページに見当たらないときは、申し込む前に聞いて大丈夫です。条件をはっきり答えてもらえるかどうかも、選ぶときの材料になります。
サービス比較に使える記入表と、問い合わせ例文
5つの確認項目を書き込む比較表
5つを確かめるときは、気になるサービスを横に並べて書き込むと、違いが見えやすくなります。次の表を書き写して、公開ページで分かったことから埋めてみてください。
確かめること | サービスA | サービスB |
|---|---|---|
1. 月額(税込)と、36ヶ月の総額 | ||
2. 最低契約期間と、途中でやめるときの精算・申し出方 | ||
3. やめたときに残るもの(データ・管理権限・ドメインの名義・著作権) | ||
4. 毎月の更新の範囲と、超えた分の扱い | ||
5. 公開後の改善の提案 |
公開ページで分からないことを聞く例文
公開ページで埋まらなかった欄は、問い合わせのときに聞けます。たとえば、次の文面をそのまま送ることができます。番号は、確かめる5つと同じ順です。
申し込みを検討しています。契約の前に、次の点を教えていただけますか。
- 月額は税込でいくらですか。36ヶ月続けた場合の総額と、月額に含まれないものの料金を教えてください。
- 最低契約期間は何ヶ月ですか。途中でやめる場合の精算額の決まり方と、解約の申し出の期限・方法を教えてください。
- 解約したとき、データ・管理画面の権限・独自ドメイン・著作権は、それぞれどうなりますか。
- 毎月の更新は、どこまでお願いできますか。範囲を超えた場合の扱いも教えてください。
- 公開したあと、改善の提案はありますか。どのくらいの頻度で、どんな形でいただけますか。
答えは、メールなどあとで見返せる形で受け取っておくと、ほかのサービスと比べるときにも役立ちます。
サブスク型と制作型、それぞれが合いやすい場面
サブスク型が合うのは、最初の出費を抑えて始めたいときと、公開後の更新や点検を任せたいときです。開業して間もない時期や、ホームページに時間を割けないときは、月額の中に運用まで含まれていることが助けになります。
反対に、自分で更新できる体制があり、同じ内容で長く使うつもりなら、制作型で作って、必要な分だけ保守を付けるほうが、総額を抑えられることがあります。並べると、次のようになります。
サブスク型が合いやすい場面
- 最初の出費を抑えたい
- 更新や点検を任せたい
- ホームページに時間を割けない
制作型が合いやすい場面
- 自分で更新できる体制がある
- 同じ内容で長く使うつもり
- 頼みたい作業が年に数回ほど
どちらが合うかは、月額と総額だけでは決まりません。公開したあとに、誰が、どこまで手を動かすかを先に決めると、選びやすくなります。
Riple with のサブスク型を、同じ5つで見ると
Riple with のサブスク型(Riple with パートナーシップ)の条件を、同じ5つの順で書きます。デメリットに当たる点も、そのまま書いておきます。Riple with のサブスク型にも、12ヶ月の最低契約期間と、途中で解約するときの精算があります。くわしくは、料金ページの「ご契約の条件」をご覧ください。
1. 月額と3年の総額
- 月額:19,800円〜(税込21,780円〜)
- 表示方法:税別の金額に、税込の金額を併記
- サーバー・ドメインの費用:月額に含む
月額19,800円は、起業3年以内の方向けのスタータープランの初年度の価格です。13ヶ月目からは、スタンダードプランの月額29,800円に切り替わります。36ヶ月の総額は、後の比較表と、その下の説明に記載しています。
2. 最低契約期間と、途中で解約するときの精算
- 最低契約期間:12ヶ月
- 12ヶ月経過後:1ヶ月ごとの自動更新
- 解約の申し出期限:終了を希望する月の1ヶ月前まで(例:3月末で終える場合は、2月末まで)
- 解約の申し出方法:メールまたは書面
最低契約期間の途中でお客様のご都合により解約される場合は、初期費用0円で制作したホームページの制作費のうち、未払いの分を一括で精算します。精算額の上限は、残りの月数分の月額です。違約金ではありません。
3. 解約したときに残るもの
- データ:一式をお引き渡し
- 独自ドメインの名義:お客様
- 著作権:36ヶ月の継続で、追加費用0円で移転。36ヶ月未満の場合は、継続期間に応じた買取価格
4. 毎月の更新範囲と、超えた分の扱い
- 毎月の更新:月3件(プロプランは月5件)
- 範囲を超える更新:スポット修正(3,000円/時・税別)または更新作業パック
5. 公開後の改善提案
- レポート:毎月提出。改善提案3件を含む
- 個別ミーティング:月1回・60分(プロプランは月2回)
同じ36ヶ月で、制作型と総額を比べる
総額も比べてみます。36ヶ月は、Riple with のサブスク型で著作権がお客様に移る時点です。同じ36ヶ月で、Riple with の制作型に保守標準パッケージを付けた場合と並べると、次のとおりです。
比較項目 | サブスク型(スタンダードプラン) | 制作型+保守標準パッケージ |
|---|---|---|
ページ数 | 〜10ページ | 〜10ページ |
公開までに払う額 | 0円 | 制作費 200,000円〜 |
毎月払う額(税別) | 29,800円 | 10,000円 |
サーバー・ドメインの費用 | 月額に含む | 実費が別にかかる |
毎月の更新 | 月3件 | 軽微な更新 月2件 |
公開後の改善 | 毎月のレポートと、個別ミーティング 月1回60分 | 保守標準パッケージには含まれない(月額オプションで追加できる) |
36ヶ月の総額(税別) | 1,072,800円 | 560,000円〜(サーバー・ドメインの実費は別) |
36ヶ月の総額(税込) | 1,180,080円 | 616,000円〜(サーバー・ドメインの実費は別) |
金額だけを比べると、サブスク型のほうが高くなります。
起業3年以内の方向けのスタータープランで始めた場合でも、36ヶ月の総額は952,800円(税別)です。初年度は月額19,800円、13ヶ月目からはスタンダードプランの29,800円で計算しています。
差の中身は、毎月のミーティング、レポートと改善の提案、計測の仕組みなど、公開後に一緒に手を動かす分です。この差に見合うかどうかは、前の章で書いたとおり、公開したあとに誰が、どこまで手を動かすかによって変わります。
料金をすべて出している理由は、「問い合わせなくても金額が分かる——Riple with が料金を先にすべて出している理由」に書いています。
制作型とサブスク型で迷ったら
制作型とサブスク型のどちらが合うか決めきれない段階や、月額の中に何が要るのか分からない段階からでも、初回相談で一緒に整理できます。比べているサービスがあれば、記入表を手元に置いてお話しいただくと、整理しやすくなります。
初回相談(60分)は無料で、申し込みを前提にしなくてかまいません。Riple with のプランと料金は、料金ページにまとめています。
おわりに:5つの条件をそろえて比較する
サブスク型のデメリットとして挙げられるのは、解約後のホームページ、長く使ったときの総額、作れる範囲、更新を頼まない月の料金、最低契約期間の5つです。どれも、サービスごとの条件で中身が変わります。
申し込む前には、次の5つを確かめておきましょう。
- 月額と3年の総額
- 最低契約期間と、途中で解約するときの条件
- 解約後に手元に残るもの
- 毎月の更新範囲と、超えた分の扱い
- 公開後の改善提案
気になっているサービスが1つあれば、公開ページを開いて、5つの答えが書かれているかを見てみてください。書かれていない項目は、問い合わせのときにそのまま聞けます。
5つを同じ順で並べると、月額だけでは見えなかった違いを比べやすくなります。Riple with の条件も同じ物差しで見てみたい方は、料金ページの「ご契約の条件」をご覧ください。