お店を探している人が最初に目にするのは、ホームページより先に、Google マップのお店情報(Google ビジネスプロフィール)かもしれません。営業時間、場所、電話番号、写真。そこで見つけてもらえるように整えておくことは、地域のお店や事務所にとって大事な仕事です。

ただ、Google マップのお店情報は、自分だけで決められるものではありません。ほかの人の提案で変わることがあり、使っていた機能が終了することもあります。

以前の記事「ホームページの保守、毎月なにを見ればいい? 19項目のチェックリスト」と「Google の AI 検索に、自分のホームページは出ている? Search Console で確かめる4つの手順と、数字が0のときの見直し方」では、マップのお店情報を最新にしておくことや、ホームページと内容が同じかを確かめることに、短く触れました。この記事は、その理由と、そろえ方の手順をまとめた続きです。

この記事は、熊本で地域のお店や事務所を営み、Google マップのお店情報を自分で管理している方に向けて書いています。2026年10月初めの時点の Google の公式ヘルプと告知をもとに、マップに載せた情報が、自分以外の手で変わったり、消えたり、目立たなくなったりする3つの場面と、ホームページとの役割の分け方を整理しました。

Google マップを整えれば、十分では?

マップをきちんと整えている方ほど、「ホームページにまで同じことを書く必要があるのかな」と感じるかもしれません。その感覚は、半分は当たっています。マップを整えるのが正しい理由と、それでもホームページが要る理由を、順に見ていきます。

マップを先に整えるのは、正しい

「近くの歯医者」「熊本 ランチ」のように検索すると、検索結果の上のほうに、地図とお店の一覧が出ることがあります。そこで営業時間や電話番号が分かれば、ホームページを開かずに行くお店を決める人もいるでしょう。

だから、マップを整えることは遠回りではありません。お店を見つけてもらう入口として、先に力を入れる価値がある場所です。

ただし、マップとホームページは役割が違う

マップは、近くで探している人にお店を見つけてもらう場所です。ホームページは、見つけた人が「今日は開いているか」「料金はいくらか」を確かめに来る場所です。

Google マップのお店情報

ホームページ

役割

見つけてもらう

確かめてもらう

向いている情報

営業時間や場所など、要点

料金やサービスの中身まで、詳しく

情報を変えるのは

自分のほか、Google の更新や、マップを使う人の提案で変わることも

自分(または依頼している制作会社)

表の3行目が、この記事でいちばん伝えたいところです。マップは自分だけで決められませんが、ホームページは自分の手で中身を決められます。

順番で言えば、見つけてもらう入口のマップを先に整え、同じ内容をホームページにも置きます。営業時間や料金のような確定した情報は、マップとホームページの両方に、そろえて置いておく。そうしておけば、マップの情報が自分以外の手で変わったときにも、ホームページが今のお店の正しい答えを示してくれます。

ホームページにも置く理由は、3つの場面にある

Google の公式ヘルプや告知を読むと、マップの情報が自分の思いどおりにならない場面が3つあります。

  1. 自分以外の手でも、情報が変わることがある
  2. 使っていた機能が、終了することがある
  3. 期間を設定していない投稿は、6ヶ月で見えにくくなる

どの場面でも、ホームページに同じ情報を置いておくことが支えになります。順に見ていきます。

場面1:マップの情報は、自分以外の手でも変わる

Google の公式ヘルプには、お店の情報に誤った点や古くなった点が報告された場合、Google が情報を更新することがある、と書かれています。自分で管理しているつもりでも、マップの情報を変えられるのは自分だけではない、ということです。

提案や報告で、情報が書き換わることがある

ヘルプには、Google マップを使う人などから提案された変更が、事前の審査なしで反映されることもある、とも書かれています。営業時間や定休日が、入れた覚えのない内容に変わっていた、ということも起こりえます。

提案や報告は、お店の情報を正確に保つための仕組みです。それでも、今のお店と違う内容が出てしまえば、困るのはお店と、見に来たお客様です。大事なのは、変わったときに早く気づけるようにしておくことです。

変わったところは、青い文字で示される

管理画面でお店の情報を編集するとき、Google が変えた情報は青い文字で示されます。自分で入れた覚えのない内容が青い文字になっていたら、今のお店と合っているかを確かめておくと安心です。

青い文字は、変わったところに気づくための目印です。管理画面を開いたら、まず青い文字の項目がないかを見る。それを習慣にしておくと、見落としが減ります。

提案の通知には、4日以内に対応する

確認が必要な提案があると、メールや管理画面に通知が届くことがあります。Google のヘルプでは、通知が届いてから4日以内に、提案を承認するか拒否するよう案内しています。

4日以内に対応しないと、ウェブサイトなど一般に公開されているほかの情報で裏付けられる変更は、自動で公開されることがあります。提案の通知が届いたら、4日以内に中身を確かめて、承認か拒否を選ぶ。マップの情報を自分で決めておくための、大事な一歩です。

裏付けの例に挙がっているのは、ホームページ

ここで出てくるのが、ホームページです。Google が変更をどのように確かめるのかまでは、ヘルプには書かれていません。ただ、一般に公開されている情報の例として名前が挙がっているのは、お店のホームページです。

ホームページの営業時間が古いままだと、マップとホームページで答えが食い違います。見に来た人には、どちらが正しいのか分かりません。

ホームページを今のお店に合わせておけば、少なくとも、ホームページを見に来た人には、今のお店の正しい答えが届きます。マップだけでなく、ホームページの情報も新しくしておくことが、場面1への備えになります。

場面2:使っていた機能が、終了することもある

Google マップのお店情報には、これまでに終了したサービス(機能)があります。マップの中だけで使っていた情報は、機能の終了と一緒に見られなくなることがあります。

これまでに終了した2つの機能

まず、2つの機能がどんなものだったかを見ておきます。

  • チャットと通話履歴
    チャットは、お客様が Google 検索や Google マップのお店情報から、お店にメッセージを送れる機能でした。通話履歴は、お店情報からかかってきた電話の記録を、管理画面で確かめられる機能でした。
  • ウェルカム特典
    Google でお店をフォローしたお客様に、割引などの特典を届けられる機能でした。お店をフォローする機能とあわせて終了しています。

機能

終了の流れ

データのダウンロード

チャットと通話履歴

2024年7月31日で使えなくなった

2024年8月30日までダウンロードできた

ウェルカム特典

2021年に新しく作れなくなった。残っていたデータは、2026年9月22日のあとに投稿の履歴から削除されると告知された

期限の前にダウンロードする方法が案内された

チャットの終了のときは、記録をダウンロードできる期間が1ヶ月ありました。ウェルカム特典は、新しく作れなくなってから5年ほどたって、残っていたデータの削除が告知されました。

どちらも、期限の前にダウンロードする方法が案内されていました。ただ、期限を過ぎると、ダウンロードしていないデータは、あとから見ることができません。どの機能がいつ終了するかは、使う側では決められません。

マップにしか置いていない情報は、その影響を受ける

ウェルカム特典の削除について、Google は告知の中で、ふだんの投稿や予約した投稿は対象外だとしています。削除の対象は、終了した機能に入っていたものだけです。

とはいえ、マップにしか置いていない情報は、機能が終了したときに、その影響をそのまま受けます。お店にとって大事な説明を、マップの中だけに置いておかないことが備えになります。

ホームページに書いてあることは、マップの機能が終了しても、その影響を受けません。これが、場面2から見えるホームページの役割です。

場面3:期間のない投稿は、6ヶ月で見えにくくなる

Google マップのお店情報には、お知らせを出す「投稿」の機能があります。投稿についてのヘルプには、期間を設定していない投稿は、6ヶ月が過ぎるとアーカイブされる、と書かれています。

長く伝えたいことは、ホームページに書いて投稿から案内する

新しいメニューの案内や、ずっと続けているサービスの説明のように、長く伝えたいことを投稿だけに書くと、半年ほどで見えにくくなります。投稿とホームページは、次のように分けると迷いません。

  • 投稿に向いていること:期間のある特典、イベント、季節のお知らせ
  • ホームページに向いていること:メニューや料金、サービスの説明、ずっと続けている取り組み

長く伝えたいことはホームページに書いておき、投稿では、ホームページの該当のページを案内する形にしておくと、半年たっても内容が残ります。投稿は入口、中身はホームページ、と考えておくと分かりやすいでしょう。

マップとホームページ、何をどこに置くか

ここまでの3つの場面を踏まえて、マップとホームページに何を置くかを決めておきます。決まりがないと、片方だけ直して、もう片方が古いまま、ということが起こりやすくなります。

6つの情報の置き場所

情報

置き方

営業時間・定休日・住所・電話番号

マップとホームページの両方に、同じ内容で

祝日や連休の営業時間

マップは特別営業時間で設定。ホームページにもお知らせを

7日以上の休み

マップは臨時休業を設定。ホームページにもお知らせを

料金・メニュー・サービスの中身

ホームページに全体を。マップには主なものと、ホームページのアドレスを

期間のある特典・イベント

マップの投稿(期間を設定する)と、ホームページの両方に

よくある質問

ホームページに

表の考え方は、確定した情報は両方に、詳しい中身はホームページに、というものです。迷う情報が出てきたら、見つけてもらうための情報か、確かめてもらうための情報かで考えると、置き場所が決まります。

連休は、休みの日数で設定を使い分ける

祝日や連休の営業時間は、特別営業時間についてのヘルプのとおり、マップの側で前もって設定できます。連続して6日までの休みは特別営業時間で、7日以上休む場合や、いつまで休むか決まっていない場合は、臨時休業の設定を使うよう案内されています。

休みの長さ

マップの設定

年末年始の例

連続して6日まで

特別営業時間

12月29日〜1月3日(6日間)

7日以上、またはいつまでか決まっていない

臨時休業

12月28日〜1月3日(7日間)

どちらの場合も、ホームページのお知らせに同じ日付を書いておくと、マップとホームページで答えがそろいます。年末年始のように日付が決まっている休みは、早めに両方へ入れておくと、直前に慌てずにすみます。

直すときは、マップとホームページをセットで

ずれが出る理由の一つは、片方を直したときに、もう片方を直し忘れることです。たとえば、ホームページの営業時間を変えたのに、マップは前の時間のまま、ということがあります。防ぐには、決まりを1つ作っておくのが近道です。

  • マップを直したら、その日のうちにホームページも見る
  • ホームページを直したら、その日のうちにマップも見る

ホームページの更新を制作会社に頼んでいる場合は、マップを直したことも一緒に伝えておくと、ずれが出にくくなります。

マップで見つけてもらい、ホームページで確かめてもらう。営業時間や料金のような確定した情報は、ホームページとマップの両方にそろえて置いておくと、どちらを見た人にも同じ答えが届きます。

月に1回、見比べる3つ

置き場所を決めても、場面1のように、マップの情報は自分以外の手で変わることがあります。そこで、そろっているかを定期的に確かめる日を作っておきます。

19項目の点検と同じ日に見る3つ

マップとホームページがそろっているかは、月に1回、次の3つを見ると確かめられます。

  1. 管理画面に、Google が変えた情報(青い文字)や、対応していない提案が残っていないか
  2. マップとホームページで、営業時間・定休日・住所・電話番号が同じか
  3. 次の祝日や連休の予定(特別営業時間や臨時休業)が、マップに入っているか

ホームページの側で毎月見ることは、以前の記事「ホームページの保守、毎月なにを見ればいい? 19項目のチェックリスト」の「内容が最新か」にまとめています。マップを見比べる日を、その日にそろえておくと続けやすくなります。

月1回とは別に:提案の通知は4日以内に

提案の通知がメールや管理画面に届いたら、4日以内に中身を確かめて、承認か拒否を選んでおきましょう。月に1回の見比べだけでは、対応の期限に間に合わないことがあります。

通知はメールで届くこともあるので、メールの受信箱もふだんから見ておくと、見逃しにくくなります。

月に1回の見比べはずれを見つけるためのもの、通知への対応は届いてから4日以内に済ませるもの、と分けて覚えておくと、どちらも抜けにくくなります。

Google マップの設定で迷ったら

「MEO初期設定・GBP最適化」(1店舗 2万円・税込2万2,000円)は、Google マップ集客を始めたい方に向けたメニューです。MEO は Google マップで見つけてもらいやすくする取り組み、GBP は Google ビジネスプロフィールの略です。マップの設定をこれから整える方は、こちらから一緒に始めることもできます。料金の詳細は料金ページにまとめています。

「マップとホームページ、どちらから手を付ければいいか」「今の情報がそろっているか分からない」という段階からでも、初回相談で一緒に整理できます。初回相談(60分)は無料です。

無料相談を申し込む

おわりに:見つけてもらう場所と、確かめてもらう場所

Google マップのお店情報は、ほかの人の提案で変わることがあります。使っていた機能が終了することもあり、期間を設定していない投稿は6ヶ月で見えにくくなります。営業時間や料金のような確定した情報は、ホームページとマップの両方にそろえて置いておくと安心です。

マップを整えることも、ホームページを整えることも、どちらも大事な仕事です。2つの役割を分けて考えておけば、どちらに何を書けばいいかで迷う時間が減ります。

まず、Google マップの管理画面を開いて、青い文字の項目と、届いている提案がないかを見てみてください。そこから、ホームページと見比べる1回目が始められます。次の連休が近づいたら、日数に合わせて特別営業時間か臨時休業を設定し、ホームページのお知らせにも同じ日付を書いておきましょう。